身体にやさしく、子どもも大好きな「甘酒」。埼玉にももちろん、甘酒に関するお祭りがあります。「甘酒まつり」は全国各地にあり、埼玉の「甘酒まつり」には、豪快に甘酒をかけ合う(!?)“奇祭”も存在するとか。今回は知る人ぞ知る、埼玉の「甘酒」にまつわるお祭りをご紹介します。

なぜ甘酒は祭りで飲まれるのか?

甘酒

そもそも、なぜ甘酒はお正月やお祭りで飲むことが多いのでしょうか? それは「お米」に関係しています。「お米」は神道では神様から授かったとされていることから、古くから豊作を祝う際には、その「お米」から作った甘酒を神様にお供えしてきました。

また、甘酒は栄養価も高く胃腸にも優しいことから、江戸時代では栄養ドリンクとして飲まれていました。現在、甘酒は豊作に感謝して神様にお供えされ、無病息災を祈願してお祭りで観客に振る舞われております。

甘酒を納めて参拝者にふるまう 「梅宮神社の甘酒祭り」

梅宮神社の甘酒祭り

埼玉県の無形民俗文化財に指定されている「梅宮神社の甘酒祭り」。

氏子を数組に分け、その中の1組が1年間、輪番制で祭礼に奉仕する「頭屋制(とうやせい)」という他では見られない珍しい方法で行われています。

2月10日は「宵官」(前夜祭のようなもの)で、「座揃い式」という珍しい儀式が行われます。「座揃い式」は盃を勧めてはそれを飲みほし、謡いをあげては再び盃を重ねるという儀式です。

2月11日の大祭の日は参道の両側に露店が並び、参拝客に甘酒が振る舞われ、行列ができるほど大変賑わいます。
山をつかさどる神として知られる「大山祇神(おおやまつみのかみ)」が、娘の「木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)」から、狩猟の神「山幸彦」で知られている「彦火々出見命(ひこほほでみのみこと)」が産まれたのを喜び、田で採れた米から白酒を造って天地神に祀った事が由来と言われています。

 

まつり詳細

まつり名
梅宮神社の甘酒祭り
開催期間
毎年2月10日・11日
開催場所
梅宮神社(狭山市大字上奥富508番地)
URL
狭山市公式サイト

甘酒を身体にぶっかける!?「猪鼻の甘酒まつり」

甘酒

秩父にある荒川白久・猪ノ鼻地区の鎮守「熊野神社」で行われる「猪鼻の甘酒祭」は初めて見ると、驚いてしまうような珍しいお祭り。大樽に満たされた甘酒を、裸にふんどし一丁でワラジ履きの氏子がかけあいます。

日本武尊(やまとたけるのみこと)が大猪に化けた山賊を退治した際、村人が濁酒を献上したことが由来です。その後、天保八年に疱瘡(ほうそう)が流行した時、その退散を願い、この故事にちなんで厄病流しとして始まったと伝えられています。

甘酒が入った470リットルの大樽を前に無病息災、厄除け祈願の神事を執り行った後、手桶を持った30人あまりのふんどし姿の男達が、わき水で薄めた甘酒を掛け合う姿が迫力のある見どころです。

 

まつり詳細

まつり名
猪鼻の甘酒まつり
開催期間
毎年7月第4日曜日
開催場所
猪鼻熊野神社(埼玉県秩父市荒川白久1787)
URL
参考サイト

五穀豊穣・厄病除けの「北辻の甘酒まつり」

五穀豊穣、厄病除けのために行われる「北辻の甘酒まつり」。春に当番の耕地に田植えを行い、秋に収穫した新米で甘酒を作ります。まつり初日の朝から当番の耕地が甘酒を仕込みます。翌日の土曜日の午後、久伊豆神社にて参拝者に甘酒が振舞われます。この甘酒を飲むと病気にかからないと言い伝えられています。

 

まつり詳細

まつり名
北辻の甘酒まつり
開催期間
毎年10月17~19日に近い金・土・日曜日
開催場所
久伊豆神社(埼玉県加須市北辻282)
URL
参考サイト

埼玉県には数々の「甘酒」に関するお祭りがあり、飲んでご利益を授かるだけでなく、見て楽しめるお祭りもあります。是非、この数少ないお祭りに足を運び、甘酒を堪能してみてはいかがでしょうか。

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