熊手には何が飾られる?!「熊手」解体新書!&ハシゴできる埼玉の酉の市特集

年末に行われる風物詩の一つ「酉の市」。商売繁盛・開運の神として信じられている鷲(おおとり)神社の祭りとして知られ、関東地方を中心に各地で行われています。多くの露店が並び、賑わう様子は埼玉県内でも見られる光景です。

さて、この「酉の市」のマストアイテムといえば「熊手」ですよね!多くの方が熊手を買い求めに酉の市に訪れますが、熊手にどんなものが飾られているのか、じっくりと観察したことはありますか?

今回、この「熊手」を解体して解説!あわせて埼玉で行われる酉の市についてご紹介します。

熊⼿にはどんな飾り物が?熊⼿を解体!

きらびやかで華やかな熊手。一見するだけで縁起が良さそう、というのは伝わってきますよね。昔から「運を書き込む」「福を掃き込む」などの意味を持つとして「縁起物」として注目されてきたそうです。

この熊手、一体どんなものが飾られているのでしょうか!?代表的な飾り物について、一つずつ詳しく見ていきたいと思います!
※ご紹介する熊手の飾り物は一般的なもので、熊手を作る業者さんによっても異なります。

「米俵」
五穀豊穣という縁起を担いだものになります。本物の俵の素材で作ったものから、写真のように黄金に光る米俵まで様々です。

「小槌」
七福神の大黒様が手に持っている縁起物。打つような仕草で振ればなんでも好きなものが出る、願い事が叶えられると言い伝えられているものですね。

「小判」
招き猫が手に持つ小判。財運を招くということから、昔から縁起の良いものとされています。

「神輿」
最近熊手に乗せられることが多くなった神輿。神様を乗せて、街を渡御するためのものですが、「祭り」にちなんで縁起の良いものとして飾られています。

「鯛」
いわずもがな、ではありますが「めでたい」ですね!
七福神の恵比寿様が釣竿とともに鯛を抱えていますが、大漁豊作、商売繁盛などの思いが込められています。

「おかめの面」
福笑いなどでも登場する「おかめ」。幸せの象徴として、日本人に昔から親しまれてきました。

このように、熊手には様々な「縁起を担いだ」縁起物が乗せられています。大きさや、使っている素材によって値段も大きく変わります。

熊手の買い方に決まったルールはありませんが、毎年少しずつ大きい熊手を買うようにした方が良いとされています。これは、「去年よりも商売が繁盛しますように」などの縁起を担ぐことから、そのように買われているようです。

なぜ酉の市が開催されるようになったのか?

そもそも、酉の市はなぜ開催されるようになったのでしょうか。

諸説ありますが、有名な説が、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が天下統一の帰りに勝利をお参りした時に、その戦で活躍した「熊手」を神社の松にかけて勝利を祝ったことが始まりといわれています。

元々は、そのような由来から「熊手」が注目されていましたが、「運をかきこむ」「福を掃きこむ」などの意味を持つとしてさらに「縁起物」として注目されるようになりました。

酉の市でこの熊手を購入し、新年の幸福や商売繁盛を願うのが王道の楽しみ方です。

埼玉県の酉の市は12月に開催される!

酉の市は一般的には毎年11月の酉の日(十二支の「酉」にあたる日)に開催され、ここで熊手や招き猫などの縁起物を購入し、1年の無事の報告と翌年の福を願います。

しかし埼玉県の酉の市は、11月の酉の日ではなく、なんと12月に各地で順次行われて行きます!これは、熊手や面を販売する業者が11月に県外の地域の酉の市で熊手を販売した後、12月から埼玉県内を周るためと言われています。(諸説あります)

酉の市は、埼玉以外の地域では11月の酉の日に一斉に開催されますが、埼玉の場合は12月に順次行われるため、いくつも酉の市を“ハシゴ”ができてしまうんです!

それでは、埼玉県内のいくつかの酉の市についてご紹介します!

埼玉県内最大級の酉の市「十日市(とおかまち)」

12月10日に大宮氷川神社で行われる「十日市(とおかまち)」は、埼玉県内でも最大級の規模。熊手や招き猫、だるまを売るお店を始め、1,000店近くが参道に並びます。熊手が購入されるたびに、それぞれのお店の前で「手締め」が行われ、賑やかで人情味のある祭りを体感できます。

まつり詳細
まつり名 :十日市(とおかまち)
開催日: 毎年12月10日
開催場所 :武蔵一宮氷川神社境内(さいたま市大宮区高鼻町1-407)、氷川参道及び周辺道路
URL: https://www.saitamatsuri.jp/matsuri/tokamachi/

浦和の街中で行われる「十二日まち(じゅうにんちまち)」

毎年12月12日に、調神社とその周辺(浦和区岸町)で行われる酉の市。明治時代から続く伝統的な大歳の市で、1,000店近くの露店が並び賑わいます。

熊手や縁起物の購入はもちろん、この日だけのお化け屋敷が登場するのも十二日まちの特徴。年の瀬の浦和の街に多くの人が集まり賑わう、年末恒例行事となっています。

まつり詳細
まつり名: 十二日まち(じゅうにんちまち)
開催日 :毎年12月12日
開催場所 :調神社(さいたま市浦和区岸町3-17-25)及びその周辺

埼玉県で唯一、酉の日に開催される酉の市「大酉祭」

酉の市が開催される鷲宮(わしのみや)神社は「お酉様の本社」と呼ばれ、関東の鷲神社の本社とされています。開催日は埼玉県内の他の酉の市とは違い、12月の「酉の日」となります。福をかきこむ縁起物が並び、商売繁晶を願う人々が集います。

まつり詳細
まつり名 :大酉祭
開催日 :毎年12月の最初の酉の日
開催場所 :鷲宮神社(久喜市鷲宮1-6-1)
URL :http://www.washinomiyajinja.or.jp/schedule/schedule.html

日本で一番早く開催される熊手市、所澤神明社の「熊手市」

埼玉県では12月行われること多い酉の市。こちらではなんと新年早々、1月1日の元旦に「熊手市」が開催されます。

午前0時、神主が鳴らす太鼓とともに参拝が始まり、「家内安全・商売繁盛」の掛け声とともに、熊手の販売が始まります。初詣客とともに、開運招福を願う人々で、境内が賑わう様子を感じることができます。

まつり詳細
まつり名: 所澤神明社の「熊手市」
開催日: 毎年1月1日
開催場所 :所沢神明社(所沢市宮本町1-2-4)
URL :http://www.shinmeisha.or.jp/event/index.html

いかがでしたか?12月から順次開催される埼玉の酉の市。賑やかな雰囲気は年の瀬を感じる風物詩です。是非、お近くだけでなく、いろいろな酉の市に足を運んでみてくださいね。