さいたまつり映え フォトコンテスト2018
朝霞市民まつり「彩夏祭」インタビュー

迎える11年目は全員でとにかく「楽しむ」彩夏祭に

霞童MC 岩間俊介さん/霞童振付 深見 愛さん

朝霞の彩夏祭では、毎年90を超えるチームが参加する「関八州よさこいフェスタ」が行われます。地元朝霞市のチームから遠方のチームまで、それぞれがこの日のために練習した踊りの成果を発揮します。

今回は、昨年(2017年)に大賞を受賞した朝霞のチーム「霞童(かどう)」のリーダー岩間さんと振り付け担当の深見さんにお話を伺いました。大賞を獲得した昨年の裏話や、今年の彩夏祭にかける想いを語っていただきました!

文・聞き手:浅見 裕

よさこいは非日常体験!快感を感じるのがやめられない

浅見 岩間さんはいつからよさこいをやるようになったのですか?

岩間さん 今から、16年ほど前ですかね。もともと母親がよさこいをやっていて、練習についてきていただけだったのですが、よさこいの空気感に影響を受けて、次第に自分も演者として踊るようになりました。

浅見 10年以上もよさこいをやっているんですね!それほど続けたくなる、よさこいの魅力はなんでしょうか?

岩間さん 独特の気持ち良さを感じられることですかね(笑)。例えば普段使っている自分たちの街の道路で、自分たちが作り上げた踊りを踊る!地元で地元の人が踊って地元の人たちがそれを観る、そういうことができるのがよさこいで、そんなところに気持ち良さを感じます。

浅見 なるほど、地元で踊ることの楽しさがそこにはあるんですね。

週2日以上の練習。平日も仕事が終わってから集まって練習をしている

“荒さ”のある霞童に人が集まる

浅見 霞童のメンバーは90名以上もいらっしゃいますが、なぜこれほどの大所帯になったのでしょうか?

岩間さん 実際のところ、なぜかというのはわからないのですが、口コミや紹介だけで人が集まってくるんです(笑)。霞童は踊り子の募集などの広告は、ほとんど打ってませんから。

浅見 そうなんですね!それはすごい。どんな人が参加したいと集まってくるんですか?

岩間さん メンバーが友人や知り合いを誘ってくる場合もありますし、単純に霞童の踊りをみて「入りたい!」という想いを持ってくる方も多いですね。

浅見 踊りを見て入りたいと思わせるような霞童の特徴は何でしょうか。

岩間さん “荒さ”ですね(笑)!霞童にはいい意味での “荒さ”があるんです。

浅見 具体的にどんな“荒さ”を見ることができるんでしょうか。

岩間さん そうですね、見た目とか、あとは内に秘めるアツさとかですかね。そもそもよさこいって非日常を感じるものだと思うんです。仕事や学校などといった日常とは違った体験がここにはあるんです。

浅見 非日常…ですか。

岩間さん 日常とは違ったアツくなれる場所なんだと思います。とにかくこの非日常を楽しもう!やりきろう!という勢いをチーム全員が持っているんです。それらが踊りに表現されて、 “荒さ”を感じるのかなと思います。

浅見 なるほど。確かにこうしてみなさんの練習を見ていても、練習の段階から楽しんでいる表情がひしひしと伝わってきますもんね!
ちなみに霞童の踊りを見る上で、注目すべきポイントはありますか?

岩間さん 4分半のステージで、メンバーが入れ替わることなく、全員が踊り続けるのがポイントですね。

浅見 そうなんですね!他のチームを見ると、メンバーが入れ替わり立ち替わりで踊っていた気がしますが、霞童は全員がステージ上で踊り続けるんですね。

岩間さん はい。要は「全員主役」な状態。これは一人一人にとってはプレッシャーなんですよね、誰しも自分が「主役」となると緊張するでしょうし。でもこのプレッシャーを乗り越えると、踊りは楽しくなり、それが快感に繋がっていくようになるんです。

全てのメンバーが4分半を主役として踊り続ける

 

浅見 なるほど。その快感が皆さんの踊っている表情にも現れているのでしょうね。

岩間さん そうですね!あとは使う小道具は鳴子のみで、体全体を使った踊りで勝負をしています。それだけ踊りに集中するようにしているんです。

浅見 踊りをとことん極めていくということですね…すごいです。

コミュニケーションを大切にしてきたチーム

浅見 岩間さんがリーダーとしてこのチームに携わってきて、苦労した点はありますか?

岩間さん チームの人数が多いので、人と人との接し方などは苦労しました。

浅見 といいますと?

岩間さん 私たち踊り子は、派手な衣装を着てバリバリ踊るので、一般の人には「怖い人」たちって思われることも少なくはないんです(笑)。でも、観る人に楽しんでもらうためには「怖い人」のままではだめなんです。観る人には親近感を抱いてもらいたい。そして一緒に楽しんでもらいたい。なので、まずはメンバー同士のコミュニケーションから潤滑にして、挨拶をしっかりして、チームの雰囲気そのものを良いものにしていきました。

派手さと勢いのある霞童の踊り

 

浅見 それに当たって、岩間さんはどのような工夫をされたのでしょうか?

岩間さん とにかく一人一人と丁寧にコミュニケーションをとることを重ねましたね。挨拶とかもみんなが積極的にするようになるには時間がかかりましたし。でもその甲斐あってか、荒さがありつつも、メンバーの一人一人の温かい人間味を感じられるようなチームになったと思います。

浅見 なるほど。そんな苦労もあった中で、今までで一番印象的だったエピソードはなんでしょうか?

岩間さん やはり昨年の彩夏祭で大賞をとったことですね!霞童は昨年でちょうど結成10年の節目を迎えたんです。

浅見 そうだったんですね!10年の節目で大賞とは…すごいですね!

岩間さん 正直ここまでチームが続くと思わなかったですけどね(笑)。ただ、去年の彩夏祭は、節目の10年というのを意識して、1年以上かけて準備をしました。それが結果的に大賞として評価されてよかったです。

浅見 なるほど。昨年の大賞を受けて、今年はどのような意気込みでしょうか?

岩間さん 賞に関してはいい意味で意識していないですね。

浅見 意識をしていない、といいますと?

岩間さん はい、「子供の頃の様に純粋に祭りを楽しむ」事がチームのコンセプトですので、ただただ「祭りを楽しむ」ことに専念しようかと。どこまで楽しめるか、去年以上に楽しめるかによって結果は後からついてくると思っています。

浅見 肩の力が抜けて、新しく魅力的な踊りに向かう感じなんですね!

岩間さん 不安を取り払って悔いなく楽しむ。そして、今までの霞童のイメージにとらわれず、新しいことにチャレンジしていきたいですね。

MCの煽りとそれに応える踊り子たちに注目して欲しい

浅見 彩夏祭ならではのよさこいの良さはどんなところにありますか?

岩間さん そうですね、流し踊り※1で自衛隊の特殊車両が出るのは朝霞だけだと思います。大音量で音を流して、MCがとことん煽るんです。その迫力は見物です。

道路で行われる流し踊りは、自衛隊の特殊車両から音楽やMCの声が大音量で流される

 

浅見 霞童では岩間さんがMCを担当されると伺いました。ということは、当日は岩間さんの声が響き渡るわけですね!

岩間さん はい、そうですね(笑)。実は先日、浦和のよさこいでもMC大賞をいただきまして…MCと踊り子の掛け合いは結構深いんですよ。

浅見 どんな感じでしょうか。

岩間さん あらかじめ決まっているセリフもあるのですが、どういうタイミングでどんなフレーズを言うと踊り子を鼓舞できるか、考えてMCをやっています。MCは踊り子に引っ張ってもらっているイメージなんです。踊り子から出ているオーラを感じで、それに対してMCが応える感じ!

浅見 その掛け合い、ものすごく興味があります!

岩間さん はい、ぜひ注目してみてください。本当の意味でチームが一つになる感じがあるかと思います。踊り子側の話もぜひ聞いてみてください。

 

続いて、振り付け担当であり、踊り子でもある深見さんにお話を伺いしました。

 

自らの体を動かしてチームを1つにする振り付けを

浅見 深見さんはいつ頃から霞童のよさこいに関わるようになったのですか?

深見さん 霞童が出来たときから、やっています。

浅見 振り付け担当もその頃から?

深見さん はい、そうです。10代の頃から振り付け担当でしたから、チームの中でも最も若い方で、年上の人によさこいを教えるのはとてもプレッシャーを感じました。

浅見 それはそうですよね…年上の方に踊りを教えるのは、どのようにされたのでしょうか。

深見さん 自分は喋るのが得意ではないので、とにかく自分の体を動かして、自分自身がしっかり踊ることを意識しました。

自ら体を動かして、振り付けを指導する深見さん

 

浅見 そのようにして大所帯の霞童の皆さんに踊りを教えているんですね。そんな中、昨年は彩夏祭で大賞を受賞しました。今年はどのような意気込みで、振り付けを考えていらっしゃるんですか?

深見さん  そうですね、「今年も祭りを楽しもう!」ということですね。昨年も10周年だからといって特別な強い想いはなかったんです。なので、今年も大賞をとることは意識せず、楽しむことに専念して「迷いのない」踊りが出来るようにしたいですね。

浅見 今年の踊りの見どころはどんなところにありますか?

深見さん 今年は11年目の新しい霞童を表現する構成になっています。前半は10年目までのチームの姿を表現していますが、注目して欲しいのは後半です。これまでと違った新たな「霞童」の姿を表現し、盛り上げています。

浅見 なるほど、今年はこれまでと違った霞童の姿を観ることができるんですね!

深見さん はい!あとは、MCとの掛け合いも見どころです。

浅見 先ほど岩間さんからもそのように伺いました。

深見さん MCは岩間さん含め、3名いるんですが、みんなとても声がいいんです(笑)。そして、私たち踊り子もMCの声に鼓舞されて「よぉし!!」と気合が入って、一気に盛り上がっていくんです。

浅見 おお、それは凄そう!

深見さん ほんと、MCと踊り子は掛け合っているんです。MCから「いくぞ!イケイケっ!」って煽られると、ハッとなるんです(笑)

浅見 先ほど、岩間さんは逆に踊り子の皆さんに引っ張ってもらっているって言ってました(笑)。お互いが鼓舞しあって、どんどんテンションを上げていっているんですね!

深見さん  そうですね!是非「エイサー!オイサー!」という掛け声と、それに鼓舞される踊り子がシンクロしている様子を見てみてください!

浅見 4分半のドラマが一層感動的なものになりそうな気がしてきました。楽しみにしています。ありがとうございました!

 

90名を超す大所帯で、昨年は大賞を獲得した霞童。そのチームにはただ一つ「全員で祭りをとにかく楽しむ」という強い想いがありました。自分たちが楽しむからこそ、観ている人たちを惹きつける、そこが魅力なんだと感じました。

是非会場へ霞童を含む多くのチームのアツい踊りを観に行きましょう!

 

《注釈》
1、流し踊り:ステージではなく路上で披露する踊り

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