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飯能まつりインタビュー

全ての山車を統括!飯能祭り連合会会長が祭りの魅力と舞台裏を語る

飯能祭り連合会 会長

臼井 健さん

11月に開催される飯能の秋の風物詩「飯能まつり」。名物である底抜け屋台の引き合わせや山車巡行など見どころもたくさん。クライマックスには全山車が一同にそろいお囃子を演奏する「引き合わせ」が行われます。

今回は『飯能祭り連合会』の会長を務める臼井さんに、「飯能まつり」の見どころや苦労話を伺いました。

聞き手・文:武田 真那実

過去の反省を活かし、綿密なシミュレーションで山車を操る

武田 本日はよろしくお願いします。臼井さんが会長を務める『飯能祭り連合会』はどのような組織なのですか?

 

臼井さん 飯能祭り連合会は、市内11ある町内会※1の会員メンバー30名ほどで構成され、主に飯能まつりの山車運行に携わっています。また、各囃子団体の親睦を目的として、様々な活動をしています。

武田 その中で臼井さんが務める会長の役割とは?

臼井さん 飯能まつりでは合計11基の山車が出るのですが、全体を通して山車の運行スケジュールを組み立てたり、当日の山車巡行が滞りなく進むように調整する立場です。

武田 山車の運行責任者ということですね! 大役だと思いますがどのような経緯で会長に就かれたんですか?

臼井さん 私自身「三丁目」に属していて、小学生からずっと山車屋台でお囃子をやっていました。お祭り以外にもイベントなどで太鼓を叩いたりして地域に長年深くかかわっていることから、飯能祭り連合会の次期会長の選出で周囲から推薦があったのがきっかけです。

武田 会長に就任後、飯能まつりで心掛けていることは?

臼井さん 一番気を付けなければならないのが、事故がないことです。山車がぶつかってしまったり、お客様に怪我をさせるようなことは絶対あってはならないので、とにかく安全に山車巡行ができるように細部まで気を付けています。

武田 具体的に気を付けていることは、どのようなことですか?

臼井さん いくつかの山車には、上部に人形が乗っているので、気を付けないと看板や信号に接触してしまいます。それを回避するよう山車を蛇行させる指示を出したり、山車同士が重なる時間帯には、安全導線を確保するなどしています。

 

武田 お祭り終了まで常に気が休まらないですね…

臼井さん そうですね。山車巡行の打合せが始まるようになってから、当日までずっと気を張っているので、その分疲れますね。

武田 山車巡行の打合せはどのように進めていくんですか?

臼井さん 実際に地図の上で山車に見立てた駒を1つ1つ動かして時間配分を決めていきます。これまでの反省点を踏まえて連合会メンバー全員で意見交換をします。そのため会議が終わるのは深夜0時を回ることもあります。

武田 そんな時間まで!? もう何年もやっているのに、毎年そこまで考えているのですね。それでもうまくいかないことがあるんですか?

 

臼井さん 昨年「山車総覧」という11基の山車が一同にそろう見せ場があるのですが、実は決めていた時間に全ての山車がそろわなかったんです……。

武田 原因はなんだったのですか?

臼井さん 囃子手、踊り手を入れ替えるために山車を停止させるのですが、予想以上に時間がかかってしまって遅れてしまったんです。その反省を活かし今年は、しっかりと時間配分したので大丈夫です!

飯能まつりは見せ場が盛りだくさん!笑いあり驚きありの感動の一日に

武田 飯能まつりの連合会会長として、ぜひ見てもらいたいところはありますか?

臼井さん やはり「山車総覧」はぜひ見ていただきたいです。2日目の14:40から20分ほど、駅前通りと中央通りが交差する「東町の交差点」に並ぶ山車を、近くからじっくりと眺められます。そのあと同じ場所で当番町である「本郷」の山車に各町内の山車が挨拶を行う“当番町挨拶”があります。

 

 

武田 「山車総覧」では各町内会の山車が集結するようですが、それぞれの山車に何か違いがあるのでしょうか?

臼井さん 町内ごとに山車の彫刻やお囃子は微妙に違うので、実際に現場で確認していただければ思います。その他、演出として各町内、自由な発想で面白いことをやっているので、大いに笑ってください(笑)。

武田 笑いが起きるような町内があるんですか!? それは気になりますね(笑)

臼井さん そうですね、各町内にアイディアマンがいて、毎年あっと驚く演出をして観客を沸かせています! 今年も何かしら仕込んでいるはずです(笑)。

武田 必見の見どころですね。そういったパフォーマンスはどこで見られますか?

臼井さん 主に裏通りで見ることができるかと思います。というのも、表ではあまりやらないので…(笑)。また2日目19:40からの山車の“引き合わせ”では、それぞれの山車がお囃子と踊りを披露するのですが、お囃子に合わせた“扇子振り”や、一斉に“外道”が登場することもあるので、見どころです。

 

武田 ちなみに、よく飯能まつりの写真でも紹介されている 山車の上から放つ“蜘蛛の糸”も見られますか?

臼井さん もちろん今年も “蜘蛛の糸”を実施する山車があるはずです。多くの観客が集まり、熱気を帯びたその場所で一気に蜘蛛の糸が会場に放たれる様子は圧巻ですよ!

 

自分にとってなくてはならないもの「飯能まつり」

武田 飯能祭り連合会長として、今年の意気込みなどありますか?

 

臼井さん 訪れてくれるお客様が楽しいと思っていただけるのはもちろんですが、運営側や飯能まつりに携わっているみんなが楽しくなるお祭りにしたいなと思っています。

武田 そんな臼井さんにとって、飯能まつりとは?

臼井さん なくてはならないものです。このお祭りが1年のうちのメインですし、見に来てくださる人がいる以上、たとえ大雨になって中止と言われようとも、山車だけは出そうっていう気持ちでいます。

武田 最後に飯能まつりに来る方へメッセージをお願いします!

臼井さん たくさんの底抜け屋台や外道、扇子振りは、他のお祭りではなかなか見ることができない飯能まつりの見どころだと思います。ぜひ飯能まつりにお越しいただき、笑って感動してください!

武田 本日はたくさんの裏話を教えていただきありがとうございました!

11基もの山車や底抜け屋台を安全かつ正確な時間で巡行できるよう尽力する臼井さん。普段なかなか聞けない会長視点での見どころは大変興味深いものでした。そして誰よりも飯能まつりにかける熱い想いを感じました。
臼井さんが教えてくれたポイントを参考に、ぜひ飯能まつりを楽しんでみてください!

 

《注釈》
1、市内11ある町内会:飯能まつりには本郷、一丁目、二丁目、三丁目、河原町、宮本町、原町、前田、柳原、中山、双柳の11の町内会が山車を保有。
2、外道(げどう):災いをなすもの。邪悪の相を表した仮面を指す。

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