【見どころ】世界から注目を集める!? 食育のためのユニークな博物館「学校給食歴史館」

【見どころ】世界から注目を集める!? 食育のためのユニークな博物館「学校給食歴史館」

小学生の頃、誰もが食べてきた学校給食。皆さんにも給食にまつわる思い出があるのではないでしょうか。皆さんの大好きだったメニューは何ですか……?

北本市には、学校給食に関する資料を集めた博物館があります。日本だけでなく、海外からも見学者が訪れるというユニークな施設です。実は、埼玉県は食育や学校給食の充実に積極的に取り組む学校給食先進県。今回はそこで学べる給食の歴史とともに、「学校給食歴史館」の概要をご紹介します。

 

この「学校給食歴史館」を運営する埼玉県学校給食会は、県内の学校に安全でおいしい給食を提供するための機関で、国と各学校施設の間の窓口を担ったり、学校給食の普及のために研修を行ったりしています。

 

現在給食を毎日食べる人から昔食べていた人まで多くの人に改めて学校給食の歴史を伝え、食育を支援する場として設けられたのが「学校給食歴史館」です。

 

1872(明治5)年に学制が施行され全国に学校ができましたが、当時は通うのに必要なお金が払えなかったり、農作業の貴重な働き手を確保するため、誰もが通えるわけではありませんでした。

 

1889(明治22)年、山形県鶴岡市にある大督寺の僧侶が子どもたちのために無償の学校を開き、家が貧しく昼食のお弁当を持ってこられない児童のためにおにぎりや塩鮭などの昼食を無償提供したのが、学校給食のはじまりとされています。

入口では、大督寺にある「学校給食発祥の地」の記念碑を模した精巧なレプリカが出迎えてくれました。

 

やがて日本は太平洋戦争に突入。戦時中は給食も中断となりました。しかし1945(昭和20)年に終戦を迎えると、世間では食糧がまだ不足している時代でしたが、米国のボランティア団体から送られてきた脱脂粉乳、小麦、缶詰などの救援物資、通称「ララ物資」に支えられ、翌年の1946(昭和21)年12月24日には給食を再開しました。

 

その後、1954(昭和29)年には「学校給食法」が制定され、一気に全国へと学校給食が普及します。

現在では、1月24日から1月30日までを「全国学校給食週間」と定め、全国各地の学校で昔の給食を再現するなど、学校給食について考える取り組みが行われています。

 

1976(昭和51)年からは米飯が正式導入され、給食の定番・カレーライスもこの頃からメニューに加わるようになりました。

 

近年では食生活の変化などもあり、洋食や海外のメニューも採用されるようになりました。卒業シーズンなど特別な日にはバイキング形式、セレクト形式の給食も取り入れられています。

 

埼玉県では、各校の栄養士が学校給食の腕を競う「学校給食調理コンクール」が毎年開催されています。メニューのコンセプトとレシピの実用性の両面でしのぎを削っています。

 

来館者は年間で約2500名ほど。埼玉県内に限らず、関西や北海道からも見学に訪れます。なかには、中国やカンボジアといった海外からの視察団も。地元の食材を活用する地産地消や行事食、郷土食にいち早く取り組んできた先進県だからこそ、国内外から注目されているのでしょうね。

 

館長を務める大澤さん曰く「年齢や地元の異なる人と来ると、それぞれの給食の話を持ち寄ることができるのでおすすめ」とのこと。ご家族やお友達と誘い合わせて訪ねれば、盛り上がること間違いなしです!

観光地情報

■スポット名
学校給食歴史館

■住所
埼玉県北本市朝日2丁目288番地

■電話番号
048-592-2115

■開館時間
9:00~16:00

■休館日
毎週土・日曜日
祝日・年末年始・夏期(8月13・14・15日)

■公式サイト

■アクセス
JR高崎線「北本」駅東口から約3km
市内循環「川越観光バス」北本高校先回りで約15分、「ワコーレ北本」下車

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