老袋の弓取式歴史・見どころ

歴史

下老袋氷川神社は、川越市の老袋(おいぶくろ)地区下老袋に鎮座し、「軍勢(ぐんぜ)氷川明神」をまつり、地元の下老袋をはじめ、上老袋、中老袋、東本宿の氏神となっています。

「老袋の弓取式」は、かつては正月の11日に行われていましたが、現在は2月11日に氷川神社境内で行われています。この日は「甘酒」や串に刺した「豆腐田楽」がふるまわれることから、「アマサケマチ」、「トウフサシ」とも呼ばれています。

平成8年に埼玉県無形民俗文化財にも指定されています。

見どころ

下老袋氷川神社を鎮守として崇める4地区が、協力して受け継いできた「老袋の弓取式」。下老袋地区が弓取式に使う弓矢と的、甘酒を用意し、上・中老袋地区が1年ごとに交代で豆腐田楽を作り、東本宿は下老袋の甘酒仕込みの準備を手伝います。当日、この甘酒と豆腐田楽は参拝者に振る舞われ、これを食べると1年間健康に過ごせると言われています。

矢を射る役の「ユミトリ」は全部で5名。また、地元の男児が「ユミトリッコ」として各地区から選ばれ、「ユミトリ」の後ろに控えます。

「ユミトリ」は的に向かって、それぞれ3回矢を放ちます。1回目は春、2回目は夏、3回目は秋の矢で、的の白い部分と黒い部分のどちらに当たるかで、天候を占います。白が多いとその年は晴れが多く、黒が多いと雨が多いとされています。

弓取式が終わると、「ユミトリッコ」には、丈夫に育つ御利益があると言われている弓と矢をお守りとして授けられます。また、それまで見物していた人も、同じく御利益にあずかろうと、矢や的を持ち帰ります。

≪注釈≫
※1『新編武蔵風土記稿』 江戸時代後期に編まれた、関東地域の旧国名「武蔵国」の地誌。