十日市歴史・見どころ

歴史

「十日市(とおかまち)」が行われる12月10日、氷川神社では「大湯祭」が行われます。この「大湯祭」について、起源は明らかになっていませんが、神社の縁起※1によれば室町時代に祭礼を行った記録があり、江戸時代には「大湯祭」と呼ばれていた記録があります。釜で湯を沸かし、その湯により参拝者を清める儀式を行っていたことから、「大湯祭」と呼ぶようになったとも言われています。

11月30日から12月9日まで行われる「前斎」では、毎晩かがり火が焚かれます。この火にあたると無病息災、火防の御利益があるといわれています。

12月10日の本祭の日、境内の中では「百味膳」という海川の物八種、山野の物八種が乗った御膳を用意し、百膳をお供えします。また、「十日市」と呼ばれる酉の市では、「飾り熊手」や「神棚」など、祝儀物を扱うお店が数多く並びます。熊手は、元々落ち葉などを「かき集める」道具ですが、「運をかき込む」「金銭をかき集める」縁起物として、商売人がこぞって買い求めるようになったと言われています。

見どころ

参道には、大判小判や宝船に乗った七福神など、様々な飾りが施された豪華絢爛な熊手を売る露店が所狭しと並びます。熊手が購入されるたびに、それぞれのお店の前に人が集まり、買った参拝者の家内安全や商売繁盛を願って手締めが行われます。この手締めの声と拍手の音が、露店で彩られた境内の至る所で響き渡っており、きらびやかさの中に人情も感じられるのがこの祭りの魅力です。

また、熊手と同じ縁起物である、まねき猫やだるまを売るお店をはじめ、1,000店ほど参道に並びます。神社周辺は、参詣者と合わさって多くの人々で夜遅くまでにぎわいます。

≪注釈≫
※1 縁起…神社の起源・由来などの言い伝えを記した文献のこと。