龍勢祭歴史・見どころ

歴史

龍勢行事の起源には諸説あり、はっきりしたことはわかっていません。少なくとも天正3(1575)年に、火薬を使った「龍勢」が打ち上げられたとされる記録が椋神社に残っています。

他には、日本武尊(やまとたけるのみこと)に由来する説や、戦国時代に通信手段として使われていた「のろし」が発展して現在の龍勢になった説などがあります。いずれにしても、長い歴史を持つ文化であることが伺えます。

最近では、アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の劇中に龍勢が登場しました。それ以降、アニメとコラボした龍勢が打ち上げられたり、多くのアニメファンが聖地巡礼として龍勢祭に訪れるなど、今、多くの人の注目を集める祭りとなっています。

見どころ

手作りとは思えないほど空高く打ち上がる「龍勢」。発射本数は約30発にもおよび見応えがあります。合図の太鼓が鳴り、導火線に火が付いてしばらくすると、エンジン付きのロケットのように轟音と白煙をあげ、一気に地上約300mの高さまで打ち上がります。頂点に達すると、巨大な落下傘が開き、赤い色煙や花火に包まれながらゆっくりと落下してきます。

しかし、すべての「龍勢」が打ち上げに成功するわけではありません。中に詰めた火薬に隙間などがあったり、逆に火薬を詰めすぎたりすると、うまく打ち上がらないこともあります。材料となる木や竹の伐採や火薬づくりからはじまり、長い間準備してきた「龍勢」が無事打ち上げられるかは棟梁※1や若衆※2の腕次第。打ち上げ時の緊張感も、「龍勢祭」の醍醐味と言えるでしょう。

 

≪注釈≫
※1 棟梁…龍勢を打ち上げる組のリーダー
※2 若衆…龍勢の打ち上げや制作など、祭りに携わる人の中で、若い人のことを指す