秩父川瀬祭歴史・見どころ

歴史

「秩父川瀬祭」は、平安時代に流行した京都・祇園祭の流れをくむもので17世紀半ばには既に行われていたと言われています。もともとは、荒川の、武の鼻川原に渡御※1(とぎょ)し、供物※2(くもつ)を流すだけの神事でしたが、19世紀になると「神輿洗いの儀式」が行われ、明治以降に付祭り※3(つけまつり)として、各町が山車・笠鉾を曳くようになり、現在の祭りの形となりました。

疫病が流行する暑い夏に行い、悪疫除け祈願の祭りとされており、悪疫を追い払う神として信仰される須佐之男命(すさのおのみこと)、水神として信仰される湍津姫(はやつひめ)が祀(まつ)られている、秩父神社の摂社、日御碕宮(ひのみさきぐう)の祭りです。

 

見どころ

「秩父川瀬祭」は、冬に行われる日本三大曳山祭りの「秩父夜祭」と対比する祭りとしても有名で、冬に対して夏、山に対して川、大人に対して子ども、といったように、2つの祭りでいくつかの点で対になっているものがあります。

1日目は、午後7時頃より秩父神社で行われる「天王柱(てんのうばしら)立て神事」が見どころ。全ての屋台・笠鉾が集結し、悪疫退散の祈りを込めて、須佐之男命(すさのおのみこと)を迎える神事です。神社内の全ての照明が消え、雪洞(ぼんぼり)だけのあかりになる瞬間、幻想的な空気に包まれます。

2日目は、何と言っても「神輿洗いの儀式」が見どころ。午後2時半頃、各町内から選ばれた34名の若者が重量約400kgもの白木造りの神輿を担いだまま荒川の清流に入り、「ワッショイ」という掛け声とともに神輿を洗います。また、もう一つの見どころが、度々行われる笠鉾・屋台の「曳き別れ」や「すれ違い」。いくつかの笠鉾・屋台が集まり、秩父屋台囃子を叩きあったり、声を出し合うその場は、祭りの中でも最高潮の熱気に包まれます。

19日の夜には花火大会も行われ、スターマインが秩父の夏の夜空を彩ります。

《注釈》
1、渡御:神輿・山車などが出かけて行くこと
2、供物:神仏に供えるもの。お供えもの
3、付祭り:神事の他に祭りを盛り上げるために行うもの、山車・屋台を引くなど