有氏神社の盤台祭り歴史・見どころ

歴史

有氏(ありうじ)神社は、武蔵七党の一つである児玉党の祖、有道維行(ありみちこれゆき)を祀(まつ)ると言われています。児玉党は武運が強く、子孫に恵まれる者が多かったという言い伝えがあることから、安産の神、子孫を授けてくれる神として信仰されてきました。

地元では、有氏は有道の発音が訛(なま)ったものだと言われ、盤台祭りが、「はだか祭り」のほか、「アリッツァマの祭り」といわれることもあるのは、このためです。

この祭りは正徳三年(1713年)に始まったとされ、300年以上も続く歴史あるものです。平成4年(1992年)には、「有氏神社の盤台祭り」の名称で、埼玉県の無形民俗文化財に指定されました。

見どころ

祭り当日に、赤飯とシトギ※1を作り、赤飯は大きな盤台(ばんだい)※2に盛り付けておきます。準備が終わると、神官を先頭に神社へ行き、社(やしろ)の前で祭典が執り行われます。
祭典後、白ふんどし姿になった10人ほどの男性たちは、赤飯が入った盤台を高々と持ち上げ、「上げろ、下げろ」の掛け声も勇ましく、境内を練り歩きながら、盤台の中の赤飯を四方八方にまき散らします。その赤飯を食べると、子宝に恵まれたり、難産除け、さらに厄除けにもなるといわれ、集まった参詣者たちは競って取り合います。この間、約5分と短い時間ではありますが、熱気に満ち溢れています。

《注釈》

1、シトギ:水に浸しておいたうるち米を臼でついたもの。盤台祭りでは、神事の際に奉納するもの。
2、盤台(ばんだい):浅く作った、円形の「たらい」